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エコな暖かさ 薪ストーブ熱い人気 

住宅を新築やリフォームする人たちの中で、薪(まき)ストーブを設置する人が増えている。自然志向や省エネ対策として、徐々に人気が高まっていたが、原油高による灯油の価格高騰が、人気を後押ししている。(鯨岡学)

 ゆらめく炎、時折パチリと音を立てる薪。「薪をリンゴとかクリとかに変えると、燃え方が違うんです。見ているだけで飽きません」。青森市勝田、無職秋村貞文さん(65)は、リンゴの古木を薪ストーブにゆっくりくべながら、楽しそうに語った。

 昨年10月、自宅をリフォームした際、柔らかな炎を楽しみたいと、約80万円をかけて居間に設置した。

 それまでの灯油代は、ひと冬で計約12万円。「6~7年もすれば、設置費用の元がとれる。それに、全身で感じる暖かさは、石油ストーブでは味わえないですよ」。燃料の薪は、造園業者から分けてもらったり、地元リンゴ農家の古木を使ったりしている。

 ナラやブナ、リンゴの枝などの燃料を、鋳物のストーブで燃やす薪ストーブは、本体の値段と設置費用を合わせて数十万円から約100万円。高額な輸入品を扱うのは専門店に限られるが、そうでなければ量販店でも気軽に購入ができる。

 ひと冬にかかるコストは、商品の品質によって差があるが、複数の販売会社によると、おおむね2トントラックで1~2台程度の薪が必要。2台分だと、薪代はざっと8万円程度という。

 弘前市の木材会社「かさい材木店」では、2004年2月に薪ストーブの販売・施行などを行う事業部「ファイアスタジオ」を設立。愛好家を対象に事業を開始したが、急速な灯油の高騰で需要が急増。初年度以降、10~30台で推移していた年間販売台数は、今冬に約70台に急増した。

 農家や団塊世代の退職者からの注文が多いといい、同事業部の責任者を務める阿保城治さん(33)は「灯油の高騰という追い風は、まったくの想定外でした」と驚く。

鰺ヶ沢では補助金 二酸化炭素の排出量を減らす省エネ活動の一環として、薪ストーブの設置を推奨している自治体もある。

 鰺ヶ沢町と地元農家らで作る「町エコ推進協議会」は2005年度から、薪ストーブの設置費用の3分の2(上限20万円)を補助する制度をスタートさせた。とはいえ、設置時の費用負担は少なくないため、「3年間で50世帯の利用があるかどうか」と見ていたが、05年度と06年度の2年間で57世帯が利用し、今年度も2月19日現在で21世帯が申請した。利用者の多くはリンゴ農家で、灯油の価格高騰が理由という。

 同課は「剪定(せんてい)した枝を薪にすることができるというメリットがあり、燃料費の削減につなげようと設置している人が多いようだ」と話している。

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